@article{oai:kyotogakuen.repo.nii.ac.jp:00000918, author = {大野, 彰 and Ono, Akira}, issue = {2}, month = {2011-03-01, 2018-06-08}, note = {生糸の品質には必ずばらつきが生じるから、いくつかの等級に分けて生糸を売らないと売り手は最も低い等級に付く価格で生糸を売ることを余儀なくされる。しかし大量の生糸を仕分けなければ、一つの荷口を一つの等級の生糸で満たすことはできない。このように一つの荷口を一つの等級の生糸で満たすために超えるべき閾値を突破するために、フランスでは養蚕農家を糾合して製糸結社が結成された。その情報は横浜居留地に来た外商によって日本にもたらされ、これを受けて速水堅曹は「生糸改良基礎ノ意見書」(1876年9月)で座繰製糸結社設立構想を提示したのではないか。速水の構想は星野長太郎に影響を与え、星野は日本最初の座繰製糸結社となる亘瀬川会社の設立に1877年3月に着手したと考えられる(製糸結社フランス起源説)。もっとも、ヨーロッパでは選繭を厳重に行って事前に目標とする生糸の品質を決めることによって生糸を等級に分けていたから、製糸工女には職務給の形で賃金が支払われた。これに対して日本では選繭に重きを置かず事後的に生糸を等級に分けていたから、製糸工女には能率給の形で賃金が支払われた。, 1, KJ00007986879, 論文, Article}, pages = {1--31}, title = {製糸結社の意義と起源に関する一考察}, volume = {20}, year = {}, yomi = {オオノ, アキラ} }