@article{oai:kyotogakuen.repo.nii.ac.jp:00000893, author = {大野, 彰 and Ohno, Akira}, issue = {2}, month = {2008-02-01, 2018-05-19}, note = {アメリカの撚糸工場で繰返し工程に掛けやすく労働を節約できる生糸を作るためには、揚返工程における綛の造り方や繰糸工程における乾繭の仕方等に関する独特のノウハウが必要であった。1870年代後半から福島県の掛田折返糸の生産者と群馬県の改良座繰糸の生産者が、アメリカで繰返し工程に掛けやすい生糸を作るために要求されるノウハウを開発していった。次いで1870年代末から1880年代初めにかけて長野県の器械製糸業者が、このノウハウを学んだ。さらに、1880年代末に山梨県の器械製糸業者が、このノウハウを取得した。このノウハウが普及し伝播するに当たって大きな役割を果たしたのが、共同揚返を行う座繰結社や製糸結社であった。かくして繰返し工程に掛けやすい生糸を日本が供給するようになったために、1870年代後半から日本産生糸のアメリカ向け生糸輸出が増加した。その過程で、群馬県の座繰結社で利益を社員に配当したり繊度を検査したりするために設けられていた規定が、長野県の器械製糸場において工女を取り締まるための賞罰の体系へと転化した。「座繰生糸改正精糸会社」の社則(1878年2月)と開明者の「職制並検査法」(1884年)の間に対応関係があることが、これを証する。, 1, KJ00004994083, 論文, Article}, pages = {1--46}, title = {アメリカ絹工業が生糸に求めた要件は何か}, volume = {17}, year = {}, yomi = {オオノ, アキラ} }