@article{oai:kyotogakuen.repo.nii.ac.jp:00000889, author = {大野, 彰 and Ohno, Akira}, issue = {1}, month = {2007-10-01, 2018-05-19}, note = {養蚕と製糸が一体化している座繰製糸では、最適のタイミングで殺蛹乾繭を施すことができたし、繭の品質に関する情報の非対称性も存在しなかった。しかもガラス弓のような器具を用いて、器械糸に正面から対抗できるだけの品質を備えた座繰糸を生産することも技術的に十分可能であった。養蚕農家を束ねていた碓氷社のような座繰結社(産業組合)は、参加者の数が増えれば増えるほど参加者全員の利得が高まるという特質を備えていたという点で、組織上の一大革新であった。座繰結社には生糸価格変動リスクを遮断する機能もあったから、養蚕農家は長期に亘って製糸技術を向上させることもできた。イタリアや中国にはほとんどその例を見ない座繰結社(産業組合)という優れた組織に支えられて座繰糸の供給力は着実に高まり、日本産生糸のアメリカ向け輸出は増加した。しかも座繰糸の供給量が増加するに伴って座繰糸の等級分けの精度が高まった結果、碓氷社の五人娘商標の生糸価格は、横浜市場で1900年前後に信州上一番格生糸の価格を上回るに至った。, 1, KJ00004994079, 論文, Article}, pages = {1--39}, title = {座繰製糸並びに組合製糸の意義と限界 : 碓氷社製座繰糸とアメリカ市場の関連を中心に}, volume = {17}, year = {}, yomi = {オオノ, アキラ} }