@article{oai:kyotogakuen.repo.nii.ac.jp:00001213, author = {古木, 圭子}, issue = {4}, journal = {京都学園大学経済経営学部論集}, month = {2017-03-10, 2017-04-24}, note = {Sam ShepardのHeartless(2012)は、一連の「家族劇」の流れをくみながらも、父と息子ではなく、母と娘の連帯に焦点をあてているという点において、Shepard の劇作キャリアにおいては特異な位置づけとなる作品である。本戯曲には、殺害された嬰児が埋められているという状況、親から子への家族の継承というテーマなどにおいて、Buried Child (1997)と多くの共通点がみられるが、両者の親子関係の描写は大きく異なっている。Buried Child では、罪を背負って生まれてきた子供が救済を受けることなく埋められ、Heartless においては、無残な殺人の被害者が埋められている。しかし Heartless では被害者Elizabeth が蘇ってSallyを罪の意識から解放し、家の継承者としての Sally が誕生する事になる。さらに、 Buried Child で子を救うことができなかったHalie は、大動脈弁閉鎖不全症を患い、生命の危機にさらされながらも蘇った娘 Sally と共に生きてゆく母親 Mable として再生することとなる。以上の点から Buried Child で提示されていた親子の断絶、および赦しの感情の欠如という問題を解消する方向性を示す作品として Heartless を考察してゆくこととする。}, pages = {31--44}, title = {Sam Shepard の戯曲における赦しと救済 Heartless を中心に}, year = {}, yomi = {フルキ, ケイコ} }